感謝の花火打ち上げ 来年3月に上小鴨小閉校 卒業生が計画、寄付募る

 来年3月の閉校式で134年の歴史に幕を下ろす上小鴨小に感謝の花火を贈る「上小鴨大団円花火 卒業生、校庭に集合」が計画されている。倉吉市福山のケーキショップチロルの白水祐介さん(36)が中心となって準備を進めており、「花火を上げて学校に感謝し、地域に活力を与えたい」と意気込んでいる。

 白水さんのほか、父芳夫さん(73)ら4世代にわたって同校に通った。白水さんは「曽祖父の代から100年以上、上小鴨地区で菓子店を営んでおり、小学校は店の窓からも見える場所にある。閉校は仕方がないことだが、やはり寂しい」と残念がる。

 一方、前向きな気持ちで閉校を迎えたいと、打ち上げ花火を計画。9月ごろから準備を始め、11月下旬に同校近くの土手で打ち上げることが正式に決まった。白水さんは「ふるさとを盛り上げる体験をしてほしい」とし、6年生に花火の告知ポスターの制作を依頼した。

 費用は寄付でまかなう。花火350~500発分相当の200万円が目標で、1月24日まで上小鴨コミュニティセンター窓口などで受け付ける。

 白水さんは「いい意味で、花火を区切りにしてほしい。来てくれた人、寄付してくれた人、支えてくれた人が喜ぶ姿が見たい」と、夜空を焦がす大輪の花火に思いを巡らせる。

この機能はプレミアム会員限定です。
クリップした記事でチェック!
あなただけのクリップした記事が作れます。
プレミアム会員に登録する ログインの方はこちら

トップニュース

同じカテゴリーの記事