栽培や飼育、研究成果披露 県立農業大学校で卒業論文発表会

 倉吉市の鳥取県立農業大学校で10日、卒業論文発表会が行われた。養成課程2年の14人が登壇し、ブドウ果実の被覆資材の比較や小松菜の効率的な栽培、子牛の飼育など、それぞれが取り組んだ調査の結果や考察について発表した。

 同校では、果樹、作物、野菜、畜産、花きの5コースの学生が、農作物などを生産しながら自ら計画した課題の解決を図る「プロジェクト学習」に取り組んでいる。

 発表会では、作物コースの桐原健志さんは「将来、地元で水稲栽培を行い、希少生物が生息できる環境の農地を維持管理したい」と課題を選定。県内3カ所の水田で農薬の有無など条件を変えて生息する生物を希少性の観点から点数化し、「生物の多様性は止水環境の状態に影響される可能性がある。農業を行う際、多くの生物が生息できる農地を維持管理したい」と締めくくった。

 上位に選ばれた野菜コースの原田彩花さんと果樹コースの田中伶さんは、岡山県で18、19日に開かれる中四国ブロックプロジェクト発表会に出場する。

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