米子市淀江町小波に建設が計画される産業廃棄物管理型最終処分場について、実施主体の鳥取県環境管理事業センターは25日夜、同町内で住民説明会を開いた。粘土層がある軟弱な地盤の一部を砕石に置き換えて地盤を強化するなど計画の変更点を説明。参加者からは「この説明だけでは不十分」などと不満の声が相次いだ。
同センターは2022年11月から実施した現地測量や地質調査の結果を踏まえて具体的な安全対策を盛り込むため、既に県に提出していた計画の変更を決定。廃棄物処理法に基づく設置許可を早ければ2月にも県に申請する方針。住民に対しては、20日から28日にかけて関係6自治会への住民説明会を開き、変更点を説明している。
この日は周辺住民や農業者を対象に開かれ、約30人が参加。変更点については、調査で見つかった厚さ最大5メートルとする粘土層のうち3メートルを砕石に置き換え、埋め立てる廃棄物と同程度の重さの盛り土を一時的にして、粘土層を圧縮して地盤を強化することなどが示された。