春告げる甘い香り 野花梅、今週末が見頃 湯梨浜

 湯梨浜町野花(のきょう)地区で栽培されている大玉で果肉の厚い「野花梅」の花が、見頃を迎えている。東郷池沿いの丘陵地は淡いピンク色に彩られ、辺りに甘い香りを漂わせながら春の訪れを告げている。

 地区内には約2千本の梅の木が散在しており、大玉の梅の実は梅酒や梅干し、ジャムなどに加工され、人気を集めている。開花は2月19日ごろで、例年より2週間以上早かったが、寒い日が続いて開花が進まなかった。現在は七分咲きで、今週末ごろが見頃となりそう。花は来週いっぱい、楽しめるという。

 町観光協会は、梅林を観賞する「野花梅渓散策プラン」を実施。梅加工品の土産付きで、約2~4キロのウオーキングや散策と梅が同時に楽しめる。伊藤やよい事務局長(51)は「高台の梅林から臨む東郷池や日本海の風景と合わせて、個人の農園を散策できるプレミアム感を味わってほしい」と話した。

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