道の駅琴の浦(琴浦町別所)で地元の魚介類を取り扱う和星水産(同)が、障害のある人とデザイナーによるアート作品を商品化した。3月下旬から店内に専用ブースを設けて販売し、収益金の一部は鳥取県内の福祉施設に寄付する。
グッズは、山陰パナソニック(島根県出雲市)が障害者への理解促進や工賃向上などを目指して取り組む「バディアートプロジェクト」に賛同して作成した。
県内の3福祉施設の利用者が海や魚をテーマに描いたイラストを基に、Tシャツや菓子の包装紙、缶バッジ、紙袋を手がけた。地元を大切にしたいとの思いから、東伯けんこう(同町徳万)には商品の袋詰めを依頼。利用者の収入向上にもつなげる。
バディアートプロジェクト事務局の大石みちるさん(25)は「障害アートは販売や情報発信が弱く、展示だけで終わることも多かった。プロジェクトを通して多くの人に知ってもらえたら」と期待。同社の大西和博専務(43)は「施設の人から作品の売り場がないという話を聞いていた。売れ行きを見ながら、取扱商品を増やしていきたい」と意気込んだ。