今も海底に沈む183人の死者、82年たっても政府が調査に後ろ向きな理由は…

山口「長生炭鉱」の犠牲者と、戦没者との「差」

  •  海面から突き出たピーヤと呼ばれる長生炭鉱のコンクリート排気筒=山口県宇部市
  •  長生炭鉱跡地の地図
  •  「長生炭鉱は宇部にあった炭鉱の一つで、中小規模だった」と解説する宇部市石炭記念館の広畑公紀学芸員=2024年1月
  •  遺骨調査を訴える「長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会」の井上洋子共同代表=2024年1月、山口市
  •  1997年2月、海岸で長生炭鉱水没事故犠牲者の追悼をする韓国人遺族たち

 砂浜に立つと、海面から2本の巨大なコンクリート塔が突き出しているのが、数十メートル先に見える。その下には、今も183人の遺体が沈んでいる。

 太平洋戦争中の1942年2月、山口県宇部市沖の海底にあった...

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