任期満了に伴う鳥取県江府町長選は21日投開票され、無所属現職の白石祐治氏(64)が無所属新人の末次美喜枝氏(74)を204票差で破り、3選を果たした。16年ぶりの選挙戦となり、投票率は67・18%と2008年の前回選を18・65ポイント下回った。
白石氏は3月の町議会で立候補を表明。2期8年の実績をアピールするとともに、「ともに未来へ」をスローガンに掲げ、子育て支援や地域医療の充実、関係人口や定住人口の増加などを訴え支持を集めた。
無投票阻止を掲げて6月に立候補を表明した末次氏は「高齢者が元気に暮らせる町」を訴え、農業振興や老人クラブなどへの補助の充実を主張。白石町政の批判票を一定数取り込んだが、及ばなかった。
同町長選では全国で初めて、期日前投票で「オンライン立ち会い」が行われ、話題になった。当日有権者数は2258人(男1054人、女1204人)。
◇江府町長選開票結果(選管最終)
当844 白石(しらいし) 祐治(ゆうじ) 64 無現
640 末次美喜枝(すえつぐみきえ) 74 無新
白石祐治氏の略歴 神戸大法学部卒。1982年に鳥取県庁に入り、環境立県推進課長などを歴任。江府町副町長を経て2016年の町長選で初当選。江府町江尾。64歳。当選3回。