「YAIBA」再アニメ化 原作・青山さんがシナリオ監修 地元・北栄 関係人口増へ期待

 人気漫画「名探偵コナン」の作者で北栄町出身の漫画家、青山剛昌さんが手がけた「YAIBA」の再アニメ化が8日、作品の公式ホームページ(HP)などで発表された。交流サイト(SNS)には約30年ぶり復活の知らせを喜ぶファンの投稿があふれ、青山さんの地元、北栄町からも町の活性化につながることを期待する声が上がっている。

 YAIBAは、主人公の少年剣士、鉄刃(くろがねやいば)が繰り広げる冒険活劇。1988~93年に週刊少年サンデーで連載され、第38回小学館漫画賞を受賞するなど青山さんの出世作となった。アニメ化は93年以来で、公式X(旧ツイッター)によると、青山さんがシナリオを監修するという。アニメの公開時期や発信媒体は発表されておらず、今後、公表されるものとみられる。

 公式HPには「YAIBAを知っている人も知らない人も、観てやって下さい!」という青山さんのメッセージと描き下ろしのイラストが掲載されている。Xには「楽しみでしかない」「絶対見る」など、アニメ化を歓迎する投稿が数多く寄せられている。

 9日、青山剛昌ふるさと館(同町由良宿)に家族で訪れた鳥取市相生町4丁目の会社員、田中文佳さん(33)は「SNSで知ってびっくりした。実家に全巻持っているほど好きな作品。今から読み返す」と興奮気味。同館の河崎積館長は「青山先生はコナンのイメージが強いが、来館者の中にはYAIBAファンも多い。スポットライトが当たるのはうれしい」とアニメ化を心待ちにしている。

 青山さんとは小中学校の同級生という北栄町の手嶋俊樹町長は「ギャグの要素など、コナンよりも子どもたちが取っつきやすい内容。コナンファン以外の新たなファンの獲得につながる可能性がある。青山作品つながりで、北栄町を訪れてもらえれば」とさらなる関係人口増加を期待した。

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