発見小惑星に「長谷敏司」 さじアストロパークが命名 地元実業家にちなむ

 鳥取市佐治町高山の公開天文台「さじアストロパーク」は10日までに、同館が1997年に発見した小惑星の名前を、同町出身の実業家「長谷敏司(はせとしつか)」に決めた。同館が発見した小惑星に命名したのは18例目で、鳥取にちなんだ命名をしている。

 小惑星は1997年12月25日に発見。2005年11月に国際天文学連合に新発見だと認められた。明るさは約20等級と暗く、推定直径は1・2~2・4キロメートル。約3年7カ月の周期で太陽の周りを公転している。

 同館によると小惑星は現在、おとめ座の方角にあるが、微細な明るさで肉眼では確認できない。同館の103センチ望遠鏡に付けたカメラで撮影して、かすかに写る程度だという。

 長谷敏司(1903~91年)は、料亭や日本庭園を持つ東京・白金台の宴会場「八芳園(はっぽうえん)」の創業者で、地元企業への出資や青少年育成の寄付活動などへ尽力した。織部隆明主幹は「佐治町の偉人のことを多くの人に知ってもらえたら」と話した。

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