新緑の国立公園・大山で19日、「バードウオッチングin大山2024」(NPO法人日本野鳥の会鳥取県支部主催、宿坊山楽荘共催、新日本海新聞社特別後援)が開かれた。県内各地から参加した60人が大山寺周辺を散策しながら、野鳥の声に耳を澄ませ、その姿を楽しんだ。
戦後間もない1947年に始まった歴史のある探鳥会。集合場所の山楽荘(大山町大山)では、深い青色が美しいオオルリやキツツキ科のアカゲラが姿を見せて参加者を出迎えた。
4班に分かれて散策。このうち金門、寂静山などを巡るコースでは、腹部の黄色が美しいキビタキや日本で最も小さい鳥の一つであるミソサザイなどのさえずりのほか、「ヒリヒリ」と鳴いて飛ぶサンショウクイの姿などを確認した。
同コースを案内した吉田良平支部長は「さまざまな野鳥が観察できるのもブナ林がつくる豊かな生態系のおかげ」と解説した。
各班合計で34種の鳥を確認した。初めて参加した米子市奈喜良の西山直子さん(67)は「森の中はさわやかで気持ちよかった。野鳥をはじめ大山の自然をこれからも楽しみたい」と笑顔を見せた。