鳥取、兵庫両県にまたがる氷ノ山(標高1510メートル)で26日、夏山開きが行われた。この日を待ちわびた登山愛好家は、勇壮な和太鼓の音に背中を押されて新緑が鮮やかな氷ノ山を登り、豊かな自然を味わった。
山開きには、京都府などからも参加があったガイド登山客約30人に加え、一般登山客らが大勢詰めかけ、上川元張若桜町長や福田俊史鳥取県議も参加。同町※米(つくよね)の高原の宿「氷太くん」の駐車場から出発する登山客を、若桜氷ノ山樹氷太鼓の演奏で送り出した。
道中は、氷ノ山ガイドクラブ(盛田啓輔会長)の4人がオオカメノキやタニウツギなどの植生や、かつて伊勢参りに使われた古道の名残などを紹介。山頂では※米神社の小坂雅彦宮司が神事を執り行い、登山客らの安全を祈願した。
姫路市から友人と来た会社員の花川侑也さん(25)は「スキーで何度か来たが夏山は初めて。雪山との景色の違いを楽しみたい」と山道を力強く歩いて行った。
※は券の刀が旧