かけがえのない日常失ったが「今はここが私の居場所」

福島から避難、埼玉の交流カフェで【生き抜く】「広域避難」

  •  マスクに靴カバー、線量計を身に着けて中間貯蔵施設区域内の自宅跡付近に立つ渡部まゆみ。「海がかなり近いんです。潮の香りが分かりますか」=2024年4月、福島県大熊町
  •  「さいがい・つながりカフェ」に集まった女性たち(渡部まゆみは左から2人目)。合唱で盛り上がり、笑顔があふれた=2024年3月、さいたま市の男女共同参画推進センター
  •  「さいがい・つながりカフェ」の集まりで誕生日の女性にクンシランの花束を渡す渡部まゆみ=2024年3月、さいたま市の男女共同参画推進センター
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 柔らかな風に潮の香りが混じる。鳥のさえずりが降ってくる。2024年4月半ば、福島県大熊町の小入野地区。渡部まゆみ(67)はかつて自宅のあった付近に立ち、ため息をついた。「ここが玄関、そこが畑で、あの...

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