鳥取市佐治町高山の公開天文台「さじアストロパーク」が、7月に開設30周年を迎える。同館は開設以降、直径103センチの反射望遠鏡による小惑星の発見や彗星(すいせい)の観測など、天体の研究に貢献。館内のプラネタリウムを使った天体解説や小学校への出前授業など教育機関としても幅広く活動してきた。近年は、光害が少なく、星空が見やすいことを地域資源としてPRする県の「星取(ほしとり)県」プロジェクトでも中核を担い、宇宙の魅力を発信する拠点施設として県内外で存在感を高めている。
日本公開天文台協会によると、国内に200以上ある公開天文台のうち、100センチ以上の口径がある望遠鏡を持つ施設は限られており、同館はトップ10に入るという。