第63回麒麟(きりん)のまち鳥取市美術展(市・運営委主催、新日本海新聞社特別後援)の受賞作品展が15日、同市上町の市歴史博物館やまびこ館で始まった。風景や人物画、段ボールアートなど多彩な作品が並び、鑑賞者を魅了している。7月7日まで。
日本画、洋画、書道、デザイン、写真など9部門の受賞作品31点を展示。工芸や彫刻はガラスのケースに収められ、360度から鑑賞できる。写真部門で市展賞の岸本康子さんの「小さな世界の、大きな出合い。」は、地面にあるドングリとキノコをミニチュア撮影の技法で表現し、独特の世界を表現している。
鑑賞していた鳥取市在住の50代女性は「表情が伝わってくる写真や、かわいらしいビーズの作品が印象に残った」と話した。
会場内には、市内各地に設置されている、同市出身の自由律俳人、尾崎放哉の句碑の原書も展示されている。