公費接種の期限迫る HPVワクチン キャッチアップ対象者

 子宮頸(けい)がんの原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)の感染予防ワクチンを過去に接種していない1997~2007年度生まれの女性が、公費で接種できる「キャッチアップ接種」の期限が迫っている。3回全てを公費で接種するためには、今年9月末までに1回目の接種を受けなければならない。専門家は「何も知らずに機会を逃してほしくない。周りに対象の人がいたら、情報を伝えてほしい」と訴える。

 日本では、毎年約1万1千人の女性が子宮頸がんにかかり、約2900人が亡くなっている。若い年齢で発症する割合が比較的高く、治療で子宮を失う人も年間千人いるという。

 HPVワクチンは2013年4月に定期接種が始まったものの、接種後に体のしびれなどの症状を訴える事例が相次ぎ、すぐに積極的勧奨が中止された。22年に再開され、同時にキャッチアップ接種も始まったが、鳥取県内の23年度初回接種率(キャッチアップ接種)は6・7%と低調だった。

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