東京メトロ東西線葛西駅の高架下にある「地下鉄博物館」(東京都江戸川区)で、丸ノ内線開通70周年を記念する特別展が開かれていると知り、都心から地下鉄に揺られて葛西の街を訪ねた。
丸ノ内線開通は1954年。館内ではレトロなデザインが印象的な当時の車両300形を常設展示している。隣には27年から約40年活躍し、国の重要文化財に指定された日本初の地下鉄車両1001号車も。赤と黄の2両が並ぶ様子は壮観だ。
9月1日まで開催の特別展では車両にスポットを当て、300形から最新車両2000系に至る経緯や各車両の特徴を、写真パネルや実物の資料を通じて紹介している。「運転シミュレーターや地下鉄網を再現したジオラマも人気です。特別展と併せて地下鉄と親しんでください」と博物館学芸課長の玉川信子さん。
博物館を出て環七通り(環状7号線)を北へ。西葛西を中心に、在日インド人が多く住む一帯は「カレーの激戦区」として知られる。人気店の「スパイスカフェ フンザ」の扉を開くと、良い香りにふわりと包まれる。
2種のカレーとタンドリーチキンなどが楽しめるランチセットを注文した。インド人シェフお薦めのバターチキンカレーはナン...