中海に生息する海藻オゴノリを使って土壌改良した松江市・大根島の畑で22日、親子ら約20人が大豆の種まきを体験した。大豆は12月に収穫が見込まれ、みそ造りに活用する。
中海・宍道湖の環境保全に取り組む認定NPO法人自然再生センター(同市天神町)が、2018年から「オゴノリング」と銘打って取り組む活動の一環。放置すると水質の悪化を招くオゴノリを刈り取り、土壌改良材とすることで作物の根の張りが良くなり、害虫が付きにくくなるという。
柏木利徳さん(69)が所有する約1500平方メートルの畑(同市八束町二子)で、参加者は大豆の種を1カ所に2個ずつ約1メートル間隔でまき、鳥に食べられないよう刈り草をかぶせた。
参加した米子市陽田町の松原汐俐さん(7)=明道小2年=は「種に土をかけるのが面白かった。どんな大豆ができるか楽しみ」と笑顔。同法人の小倉加代子副理事長(63)は「これからも自然循環を身近に感じてもらえるフィールドを提供していきたい」と話した。
(堀田裕史)