米子市皆生温泉１丁目の洋画家、浜野洋一さん（５６）による油彩画展が２６日、ＪＵ米子高島屋４階美術サロン（同市角盤町１丁目）で始まった。「まどろみ」をテーマとして、山陰を含め中国地方各地の心安らぐ風景を描いた作品２３点が展示され、来場者を癒やしている。７月１日まで。
浜野さんは神奈川県横須賀市出身で、山陰の風土に魅了され２００６年に米子市に移住。同店での展示は３回目となる。
今回は大型作品を中心に展示しており、江府町の夜振橋から大山を捉えた作品では、日暮れ時の静謐（ひつ）な空気を表現。岡山県笠岡市の小島を題材とした作品は、工業地帯の光を背に、潮の満ち引きにより現れた「モンサンミッシェル」のような幻想的な光景を捉えている。
浜野さんは「多忙な毎日を少しだけ忘れ、深呼吸するような気持ちで見てもらえれば」と話した。
