鳥取の昆虫、未来へ 県生物学会 子ども主体「蟲部」設立

  • 鶴さん(中央)と一緒に見つけた虫の名前や特徴を確認する部員たち=22日、倉吉市の打吹公園

 昆虫のスペシャリストになろう-。鳥取県生物学会は本年度、子どもたちが主体となって県内の昆虫を持続的に調査・研究するクラブ「蟲(むし)部」を立ち上げた。その場限りの採集や観察会ではなく、次世代の人材育成を目指す教育普及活動。関係者は「地域の自然に関心を持つ人を増やし、鳥取の昆虫を未来に残し伝えたい」と意気込む。

 「あ、見つけた」「どこ?」。22日、倉吉市の打吹公園。虫取り網を手に子どもたちの元気な声が響く。

 この日は、自然環境の変化などで世界的に個体数が減っているチョウのモニタリングを行った。個体数を継続的に調べて生息状況の推移を把握し、保全につなげる活動で、日本チョウ類保全協会(本部・東京都)と連携して実施。国と県が準絶滅危惧種に指定している希少チョウ「キマダラルリツバメ」など15種34匹を確認した。

残り 721 文字
このページは会員限定コンテンツです。
会員登録すると続きをご覧いただけます。
無料会員に登録する
会員プランを見る
会員登録済みの方
この機能はプレミアム会員限定です。
クリップした記事でチェック!
あなただけのクリップした記事が作れます。
プレミアム会員に登録する ログインの方はこちら

トップニュース

同じカテゴリーの記事