受刑者個人に応じた指導 更生重視の「拘禁刑」導入へ、鳥取刑務所の取り組み 

  • 今年1月に試行を開始した工場で刑務作業を行う受刑者ら=27日、鳥取市下味野の鳥取刑務所

 受刑者の更生を重視する「拘禁刑」が2025年6月に導入されるのを見据え、鳥取刑務所(鳥取市下味野)では、受刑者の特性や年齢に応じた作業や指導など柔軟な取り組みを始めている。27日には報道機関を招いて、受刑者が働く「工場」を初公開し、今年1月から始めた新たな試みについて説明した。再犯防止に向けて、刑務所職員らも意識改革を進めている。

 拘禁刑は、刑務作業を一律に義務づける懲役刑と、義務化していない禁錮刑を一元的に運用。受刑者の更生や立ち直りを目的に一人一人に応じた指導を行う。

 現在は拘禁刑施行までの過渡期に当たる。鳥取刑務所では今年1月4日から、高齢や精神障害、知的障害などで一般受刑者と同じ生活を送ることが難しい人を対象とした「第9工場」と「あゆみ工場」(あせらず、ゆっくり、みんなでの略)を試行的に導入した。現在、約25人が2工場で作業している。

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