鉄道車両など精巧に再現 段ボールで臨場感 上淀白鳳の丘展示館 クラフト作品展

 段ボールクラフトの作品展「神の国からの旅立ち」が、米子市淀江町福岡の上淀白鳳の丘展示館で開かれている。精巧で立体感あふれる鉄道車両などの作品が来館者の目を楽しませている。9月1日まで。

 元国鉄職員で出雲市在住の原禎幸さん(69)が制作した。原さんは8年前から段ボール断面の波形を生かした作品作りに没頭。これまで寺社や蒸気機関車など50点余りの作品を手がけ、同館でも「上淀廃寺」を常設展示している。

 会場には14点を展示。制作に4カ月を要した「出雲大社(いずもおおやしろ)」や、列車を作り始めるきっかけとなった「旧大社駅」、出雲機関区時代を思い出しながら作った「赤レンガの機関車格納庫」などは、原さんの地元を彩る。

 鉄道車両の作品のうち、出雲市の立巌(たていわ)トンネルを抜ける旧大社宮島鉄道の機関車や木次線(きすきせん)の3段式スイッチバックを行く快速「ちどり」号は、風景の木々も細やかに表現され、臨場感ある仕上がりとなっている。

 原さんは「昭和の風景でもある鉄道遺産を懐かしんでもらえたら」と話した。

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