鳥取市桂木のフォトグラファー田中敏一さん(59)の写真展「木洩(も)れ日のスポットライト」が同市南隈のコミュニティプラザ百花堂で開かれている。日の光に照らされた山野草をモノクロで巧みに表現した作品が来場者を魅了している。25日まで。
田中さんは会社勤めの傍ら津ノ井写真クラブ、鳥取写真研究会、フォトサークル「free」に所属し、日々新しい表現方法を追求している。
今展には扇ノ山の林道沿いで撮影した山野草27点を展示。集まった小さな花が線香花火のようなボタンヅル、雨粒のついた花びらが光り輝くウワミズザクラなど山肌で幻想的に咲き誇る花々が並ぶ。ササユリは光の陰影にこだわり、花びらや葉の形をくっきりと浮かび上がらせた。
田中さんは「山でひっそりと咲く山野草の魅力を感じてもらえたら」と話している。