高校の新聞部を舞台にした映画「新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!」、8月9日の公開に合わせ、東京都立立川高校新聞委員会の4人が小林啓一監督にインタビュー。鋭い質問で映画製作の舞台裏に迫った。
高校1年の所結衣(藤吉夏鈴)が新聞部の新米記者となり、型破りな部長らと共に、学園のトップである理事長の不正に切り込む物語。題名の「トロッ子」は、かつて新聞業界で「まだ一人前の記者ではない」新人を「汽車」のように自力で動けない「トロッコ」に例えたことにちなむ。
取材に参加したのは編集長の水澤資人さん(2年)、委員長の西川桂さん(2年)、副委員長の若松ゆりなさん(2年)、「トロッ子」の植野光喜さん(1年)。事前に作品を見て話し合い、質問を考えてきたという。
キャスティングやロケ地選びのポイントから、作品に込めたメッセージまで幅広く取材。「一つのシーンを何回ぐらい撮影するのか」との問いに、小林監督は「多いときで30回ぐらい」と明かし、4人を驚かせた。
最も描きたかったことは「若者の成長」と小林監督。最初は「何も考えていなかった」主人公が、先輩たちの思いを引き継いで「自分で物事を考えるようになり、...