サッカー男子の日本、なかなかやるじゃないかー。多くの人もそう思ったのではないだろうか。16チームで唯一、オーバーエージ(OA)枠を使わず、23歳以下だけで編成した日本が1次リーグD組を無失点の3戦全勝、1位で準々決勝に進んだ。次の相手は強豪スペイン。日本が東京五輪準決勝で延長の末に敗れた相手に雪辱なるか。ここまでは、期待感を膨らませるに十分な戦いぶりを見せている。(共同通信=名取裕樹)
▽驚きの圧勝スタート
南米予選1位のパラグアイ、アフリカ3位のマリ、欧州3位のイスラエルとの対戦となった1次リーグ。パラグアイ戦は相手選手が前半半ばに一発退場になったとはいえ、5―0の圧勝には驚いた。1、2点目などは相手ゴール脇のエリアを突いて折り返す狙い通りの得点で、相手が11人でも難なく勝っていたとさえ思わせる見事な展開だった。
マリにはことし3月の親善試合で1―3と逆転負けしたが、守りの反省を生かして対応し、後半37分にMF山本理仁が2試合連続ゴール。追加タイムのPKは相手の失敗に助けられ、2連勝で8強入りを決めた。
そのおかげでイスラエル戦は5人を初先発させ、3試合でバックアップメンバーを含む...