風岡さん(一般の部 静岡・沼津)西村さん(高校の部 鳥取東) 全国公募書道展「放哉を書く」大賞決定

 第17回全国公募書道展「放哉を書く」(放哉の会、新日本海新聞社主催)の審査会が11日、鳥取市幸町の市役所多目的室で開かれた。最高賞となる放哉大賞・鳥取県知事賞に、一般の部は静岡県沼津市の風岡将平さん(34)の「闘牛の装なりぬ梅赤し」、高校の部は鳥取東高3年の西村爽花さん(18)の「傘にばりばり雨音さして逢ひに来た」が選ばれた。

 準大賞・鳥取市長賞の一般の部は松山市の阿部秀信さん(47)、高校の部は鳥取城北高2年の谷田杏悠さん(16)、色紙の部の最高賞となる新日本海新聞社長賞には東京都中野区の伊井大鶴(本名・進)さん(68)が選ばれた。日本詩文書作家協会の石飛博光常任顧問や独立書人団参事の柴山抱海氏ら8人が審査した。

 鳥取市出身で自由律俳句の代表的俳人、尾崎放哉の句を題材にした書道作品を全国から公募。今回は一般の部に139点、高校の部に57点、色紙の部に28点の応募があった。

 入賞作品は11月14~17日に鳥取市のとりぎん文化会館など3カ所で展示する。表彰式は同17日に同会館で行われる。

頭の中で反すう

 風岡さんの話 日常の一部分を切り取った放哉の詩が好きだが、伝統的な祭りの“闘牛”に力強さと非日常を感じた。頭の中で反すうすることでリズム良く筆が動いた。高校で書道を指導しているが、生徒と共に気持ちを書で表現できるよう取り組んでいきたい。

情景を織り交ぜ

 西村さんの話 傘を差しながら四方八方から激しく降る雨の様子を2行で表現したいと思った。雨音が響くような体の動かし方や、初めての長細い筆に戸惑ったが、情景を作品に織り交ぜることで想像力が広がった。先生や一緒に取り組んだ仲間に感謝したい。

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