写真家・石川真生に「圧倒されしびれた」砂入博史監督 映画「オキナワより愛を込めて」8月下旬から公開

  •  砂入博史監督=東京都千代田区
  •  記者会見する砂入博史監督=東京都千代田区

 沖縄を代表する写真家・石川真生を追ったドキュメンタリー映画「オキナワより愛を込めて」の公開を前に、東京都内で試写会と記者会見が行われた。

 映画では、石川が思い出の場所を巡り、「最も大事にしている写真たち」を前に回想する。キャリア初期の1970~80年代、黒人米兵が集まるバーやクラブで働きながら、日記を付けるように同僚女性や彼らを撮影。出会いや別れ、石川自身の恋愛を赤裸々に語る。

 会見に登壇した砂入博史監督は「彼女の初期作品の美しさやテーマに圧倒された」と話した。米国のレイシズム(人種差別主義)への問題意識から石川のドキュメンタリーを作りたいと感じたのが撮影の動機の一つとしつつ、次第に石川の半生や語りに引き込まれていったと明かした。

 作中で石川は、他人を撮ってきた以上、自分も撮られることを拒否しないと宣言。その通り包み隠すことなく撮影に応じたといい、砂入は「圧倒されましたし、しびれました」と笑顔で語った。

 石川は、53年に沖縄県大宜味村で生まれ、沖縄返還協定を巡る71年のゼネストを機に写真家の道に。沖縄にまつわる写真を撮り続け、今年、土門拳賞を受賞した。

 映画は8月24日から沖縄県で先...

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