新聞用紙や家庭紙を製造する大王製紙の三島工場(愛媛県四国中央市)、川之江工場(同)を巡る「子ども記者バスツアー」(新日本海新聞社主催)が7月27日、行われた。鳥取県内の小学生と保護者30人が参加し、同社独自のリサイクル技術を用いて紙製品を作る工程を見学。児童は〝記者〟として工場関係者の話をノートに書き取り、幅約1・6メートル、重さ約1・3トンの巨大な新聞巻き取り紙が作られる様子をカメラで撮影するなど熱心に取材した。
三島工場は1万1千種以上の紙製品を生産し、敷地は東京ドーム約36個分もの広さを誇る世界最大級の製紙工場。新聞用紙は古紙を溶かし、インクや不純物を取り除いた「古紙パルプ」などを原料として使っている。古紙パルプを触った児童は、どろどろとした感触に、新聞が元は古い新聞紙から作られていることを実感した。
場内にはパルプ製造マシン、紙をすく抄紙機(しょうしき)など迫力ある大型機械がずらり。抄紙機は全長約100メートル、高さ約9メートルの設備で、幅約8メートルの紙を1分間に1250メートル作り出す。子どもたちはその大きさと速さに目を輝かせ、完成品を前に、普段目にする新聞がさまざまな工程を経て作られることに感動していた。
トイレットペーパーやティッシュペーパーなどの家庭紙を製造する川之江工場では、裁断、検査、箱詰め、運搬まで機械化された工程を見学したり、世界各国で販売しているトイレットペーパーのサンプルを触ったりして比較。担当者から「中国はティッシュペーパーのように机に置いて使うことから4枚重ね仕様になっている」と説明を受け、国によって紙の厚さ、質に違いがあることを学んだ。
隣接する四国本社内では、親子で手すきによるはがき作りに挑戦。水に溶かしたパルプを型枠に慎重に注ぎ、スポンジなどで水分を絞ってオリジナルの作品を完成させた。
2020年にリニューアルした全長207メートルの煙突「エリエールタワー」に上り、工場全体や瀬戸内海を望む雄大な景色を目に焼き付けた。
子ども記者の感想
お名前 |
感想
|
---|---|
山田 歩玖人さん | 僕が一番心に残ったことは、ジャンボロール(原反)1本で約20,000個ものトイレットペーパーが作れることが心に残りました。 あと、トイレットペーパーに香りがついているものは紙についているのではなく、芯についていることを初めて知りました。 |
美甘 陸人さん | 普段使っているトイレットペーパーやティッシュペーパーのことについて詳しくなれたからよかったし、実際に紙をすくことが出来てよかったです。 普段できない体験をできてとてもいい経験になったと思いました。 あと、工場と聞いたから、人がたくさんいて、作業しているかと思ったけど、そうじゃなくて、びっくりしました。 |
若林 柚菜さん | 見学を通して、紙が大きな筒になって私達に届くまでの流れを見ました。 紙の原料になるパルプを触ったりした。 全部作業は機械がしていて、ジャンボロールから私たちのところに届く大きさになって梱包されていた。 無駄なく紙がリサイクルされていることを知りもっと紙を大切にしようと思いました。 |
坂本 彩香さん | エリエールの工場を見学して、長い繊維と短い繊維を混ぜて肌触りが良く破れにくい紙にしているということやジャンボロールを倉庫に保管することで柔らかくするなどの工夫がされていて気持ちよく使ってほしいという思いが伝わりました。 エリエールの使い心地にはたくさんの工夫があることを知りました。 |
今岡 真菜実さん | 私は大王製紙に行って紙製品のでき方を学びました。 トイレットロールは、約2万個分作られるジャンボロールを作ってから、小さくカットすると分かってとてもおどろきました。 ジャンボロールはとても大きく、手を広げても届かない大きさでした。 いつも使う紙製品は、たくさんの機械で作っていると知れてとても良かったです。 |
下田 煌大さん | 見学を通して感じたこと・分かったことは、ジャンボロール1個で20000個のトイレットペーパーが作られている事です。 工場見学では機械などの大きさをしる事ができました。 木はLBKPとNBKPが作れることが分かりました。 |
下田 望愛さん | 今日は、愛媛県にある大王製紙川之江工場と三島工場に行きました。 紙を作る原料が木のチップってことを初めて知りました。 1番楽しかったのは、紙すき体験でオリジナルハガキが作れたことです。 それから、207メートルのエリエールタワーにあがりました。 外のけしきを見ると海がきれいでした。 |
福安 いち佳さん | 工場には、大きくて複雑な機械がたくさんあって驚きました。 普段私たちが使っているトイレットペーパーやティッシュペーパーは、いくつもの工程を重ねてでき上がっていました。 チップにする木の種類を変えることで柔らかさや丈夫さを調整し、それぞれの目的にあった紙を作っていることなどが分かり、勉強になりました。 |
松本 聖也さん | 僕が大王製紙工場に行って凄いなと思った事は、木材から柔らかい紙が作られている、物凄い熱い工場の中で24時間体制でその紙を作っていることです。 世界で一番ティッシュペーパーを使っている国が日本だと知り、学校でSDGs委員会の活動をしているので、家族で無駄使いをしないよう、リサイクル活動を頑張りたいです。 |
山根 渚さん | エリエールの工場でティッシュやトイレットペーパー、新聞の紙を作るところを見学しました。 紙は木から出来ていると初めて知りました。 かたい木から紙になるまでに色々な機械が使われていました。 工場がとっても広くタワーまであってびっくりしました。 タワーから見た景色はとてもきれいでした。 |