吉本新喜劇では6年ぶりの新座長として今月、元お笑いコンビ「水玉れっぷう隊」のアキ(53)=入団9年目=と、新喜劇次世代座長候補にあたるリーダーから吉田裕(44)=同18年目=が同時昇格。本拠地のなんばグランド花月でダブル主演による座長公演を開催、連日満員の中で座長襲名披露の口上を務めて新たなスタートを切った。にぎやかなその動きをグラフで振り返る。
上方演芸の襲名披露口上舞台は、師匠ら居並ぶ諸先輩が言葉を述べる中で、本人はひたすら頭を下げ無言を貫くのが作法。
昨春就任した間寛平GM(ゼネラルマネジャー)にとっては初の襲名披露介添え役。口上本番ではギャグを連発し客席の爆笑を誘ったが、開演後はそでで舞台をジッと見守った。「新座長2人はまるで長年のコンビみたいに掛け合いしてくれて、めちゃめちゃうれしかった。前日までは“ゴールデンウイークやから満員のお客さまは当たり前。それを全部持っていく(大ウケする、という意味)んや!”とはっぱを掛けていたが、全然心配する必要なかった。座長を降りたバタやん(川畑泰史)は伸び伸びと悪役を演じていたし、新喜劇の新しい面がいろいろ広がった」と満足げ。
無言の口上で本当は伝えたかった気持ちを、「64年目に入った新喜劇で諸先輩の築かれた歴史を引き継ぎ、108人の座員が心を一つにして新たな挑戦をしていく」(アキ)、「“乳首ドリルやられているアイツで大丈夫?”と心配されているファンも多いと思う。新喜劇は1人でやるもんやないので皆で力を合わせ頑張る」(吉田)と表明。