【東京ウオッチ】海が教えてくれる人生の不確実さと自由―スペイン生まれアーティスト、ココ・カピタンさん展覧会

いまのTokyoをつかむイベント情報(5日~13日)

  •  ココ・カピタンさんによる実物大のヨットのインスタレーション=東京・南青山(提供写真)
  •  スペイン生まれのアーティスト、ココ・カピタンさん。背景のタイトル文字はロストルーザーを連想させる=東京・南青山(提供写真)
  •  「雪割草」プレス資料(1951年、午牛会所蔵)(提供写真)
  •  土浦亀城邸の吹き抜けのあるリビング=東京・南青山(提供写真)
  •  「TRACING THE ROOTS 旅と手しごと」で紹介されるインドの布をパッチワークにした作品((C)TRACING THE ROOTS_WONDER FULL LIFE)(提供写真)

 ◎今週の一推しイベント

 【5日(土)】

 ▽「『LO57 LO53R』Coco Capitan」(~14日、港区・スパイラルガーデン、入場無料)

 世界的に注目を集めるスペイン生まれの写真家でアーティストのココ・カピタンさんの展覧会が、青山で開催されている。

 2017年にイタリアを代表するブランド「グッチ」のコラボレーターに抜てきされ、独特の字体でメッセージを載せたパーカ、ニットなどのアイテムで一躍名声を得た。その字体は子どもの頃の失読症の経験から生まれたという。その後はコマーシャルフォトとファインアートの分野を行き来し、多彩な創作を展開。「商業的な仕事からも芸術のヒントを得られる」と話す。

 本展は、幼少期から身近な存在だったという海がメインテーマ。「人生の不確実性と自由の象徴」として、変わりゆく海の姿を、船の帆を使った18点の作品で表現する。

 地殻を突き破って会場に出現したかのような実物大のヨットのインスタレーションは注目だ。「海は人間の力でコントロールできない。ロストルーザーという名の船長をイメージしたセーラー服のオブジェを置き、自然の大きな力の前では成功だけの人生はあり得ないことを...

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