5日に鳥取市と岩美町、兵庫県新温泉町を舞台に開かれた「山陰海岸ジオウオークin因幡・但馬2024」。参加者らはリアス海岸の造形美や雄大な鳥取砂丘を肌で感じ、風光明媚(めいび)なジオパークの魅力をたっぷり味わった。
今年9月にユネスコ世界ジオパークの再認定が決まった山陰海岸ジオパーク。同ウオークは、新温泉町居組-岩美町陸上までの5キロコースと、鳥取市浜坂-同町浦富の20キロコースで実施された。
5キロコースは居組コミュニティセンター広場で開会式があった。実行委員長の西村銀三新温泉町長が、岩美道路の開通で鳥取県との往来が便利になったことに触れ「互いの関係がどんどん深くなっている。このつながりをもっと持ちたい」と県境間での交流促進を願った。
20キロコースの出発地点となったアイエム電子鳥取砂丘こどもの国駐車場(同市浜坂)では、参加者が元気に準備体操をして身体をほぐした。副実行委員長の深沢義彦鳥取市長がスタートの合図とともに「元気で頑張ってください」とエールを送った。
参加者は心地よい秋風を受けながらジオパークの見どころを堪能。白い砂浜が広がる居組海岸やアップダウンの激しいつづら折りの七坂八峠、雄大なスケールの鳥取砂丘、透き通った青い海の城原海岸などを思い思いのペースで巡り、多彩な景色を楽しんだ。
浦富海岸のゴール地点では、参加者らに漁師鍋が振る舞われた。三朝町本泉のパート、穐山千晶さん(59)は「運動した後のこの一杯は助かる。景色も良く楽しみながら歩けた」と舌鼓を打ちながら、一緒に参加した友人と会話を弾ませた。