日本風景写真協会員の竹内毅さん(66)=境港市外江町=の個展「心の記憶Ⅲ」が、倉吉市住吉町の市文化活動センター「リフレプラザ倉吉」で開かれている。独特な質感を持つ和紙に映し出された大山や鳴り石の浜など地元の風景に、来館者が見入っている。12日まで。
「ざらつきのある質感が光を乱反射させ、奥行きを生む」という竹内さんのこだわりで、全ての作品が越前和紙に印刷されている。
会場には、鳥取、島根両県で撮影した作品計21点を展示。1枚の写真を分割印刷してから組み合わせる「スプリットギャラリーラップ」と呼ばれる手法で岡成池の水面に映り込む大山を捉えた「雲の切れ間から」など、印象的な作品が目を引く。
竹内さんは「撮影現場で抱いた感動を伝えられるようにこだわった。見慣れた風景にある素晴らしさを感じ取ってほしい」と来場を呼びかけている。