陸上養殖サバ「さばみちゃん」を新たな特産品に 「きなんせ岩美」で刺し身販売へ

 岩美町新井の道の駅「きなんせ岩美」は11月1日から、同町大谷の網代漁港で陸上養殖したサバ「さばみちゃん」の刺し身の販売を始める。同町のふるさと納税の返礼品としても取り扱い、関係者は新たな特産品の誕生と期待を寄せる。

 さばみちゃんは、JR西日本のブランド「お嬢サバ」の陸上養殖を手がけるタシマボーリング(田島大介社長)が、独自ブランドとして開発した。地下海水を使った養殖で寄生虫が付きにくく生で食べられるお嬢サバの特長を引き継ぎ、地元特産のモサエビやビール酵母などを混ぜた独自配合のえさで育てた。

 田島社長(54)によると、脂のりや栄養価は天然サバと比べて3、4倍高いといい、「地元の栄養素がぎっしり詰まっている。まねできるならしてみろくらいの強気で最高のものを育ててきた」と自信をのぞかせる。

 さばみちゃんはこれまで旅館や飲食店、通販サイトなどを通じて提供、販売されてきたが、加工品として販売するのは初めて。開発に当たっては食感やうま味が最大限に引き出せるよう、冷凍技術にもこだわった。薄造りのふぐ刺しからヒントを得た切り身を岩美の海の色を連想させる皿に盛り付けて出荷する。

 長戸清町長は「ふるさと納税の返礼品の一品として全国の方に味わっていただき、町の自然や食材のファンになってもらいたい」と期待する。

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