ゴリラに学ぶ生き方を説く 霊長類学専門の山極氏

 江府町御机のエバーランド奥大山で、総合地球環境学研究所(京都市)の山極寿一所長によるトークイベント「奥大山でゴリラに学ぶ未知の時代の生き方」が開かれ、来場者約100人がゴリラの研究成果や生物多様性保全の知見を学んだ。

 山極氏は前京都大総長。人類学・霊長類学を専門とし、環境問題を軸に次世代育成を支援する「ローカル・ナレッジ山極塾」を主宰する。

 イベントでは人間とゴリラのコミュニケーションの相違点を挙げ、人間が進化の過程で共感力を高めてきたと説明。IT時代に共感力を使う学びの場の重要性を説いた。さらに「生物多様性」を日本人の自然観の中で理解する必要があるとし、「海も森もいろんな生物がつくっている。それを大事にしようという論理ができれば」と述べた。

 講演前には町内の中高生が山極氏と共に木谷沢渓流を訪れ、奥大山自然塾のプログラムを体験した。(平塚千遼)

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