昨年秋に域内唯一のスーパーが閉店した倉吉市関金地区で住民らが中心となって立ち上げた「関金ストア」(同市関金町大鳥居)が、9月末で開店から半年を迎えた。地域住民は買い物拠点が維持され安堵(あんど)している一方、経営側は人材不足に頭を痛めている。県内で相次いだJA系スーパーの閉店に伴い注目された住民運営のスーパーは、正念場に立たされている。
「欲しいものが欲しいときに買える」。同市関金町関金宿の女性(84)は、同店の開店に感謝する。運転免許は持っておらず、食料品や生活用品のほとんどは近くのJA系スーパーで購入していた。だが、同店は昨年9月に閉店し「買い忘れや物を切らした時は本当に困った」と振り返る。関金ストアは月1回程度利用しており、生活基盤として頼りにしている。