因州和紙を使用緻密な線画作品 あおや和紙工房でマリベル・マスさん展

 ドイツ在住の現代アート作家、マリベル・マスさん(57)の因州和紙を使用した作品展が、鳥取市青谷町山根のあおや和紙工房で開かれている。雲形定規とダイヤモンド製の細いペンで描かれた緻密な線画作品が来場者を魅了している。11月17日まで。

 マスさんは、スペインのリョッチャ美術学校在学時に因州和紙と出合い、独特の風合いと丈夫な紙質に魅了された。以来、因州和紙を使った創作活動を20年以上続けている。

 今展では版画も含め25点を並べた。「時間の線5」は強弱をつけた曲線美が目を引く190センチの大作。定規を数㍉単位で回転させ、何度も線を重ねた中央部は照明の光に照らされ、輝きを放っている。

 国森洋館長は「光や風の当たり具合で見え方の違いを感じてもらえたら」と話している。

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