大阪出身の4人組ロックバンド「ハンブレッダーズ」が、初めての東京・日本武道館公演「放課後Bタイム」を開催した。約9千人の観客を前に「DAY DREAM BEAT」「ワールドイズマイン」など、青春の高揚感やもどかしさを込めた全25曲を、疾走感あふれる演奏で届けた。
ボーカルのムツムロアキラは「僕たちは10代の頃からカリスマ性があふれて、すぐ売れたバンドではない。でも続けてきたからこうして歌える」と熱っぽく語りかけた。
高校時代、アニメ「けいおん!」に触発されたムツムロがドラムの木島と結成し、間もなく15周年。武道館公演のタイトルは「けいおん!」の主人公のバンド「放課後ティータイム」にちなむ。
インディーズ活動を経て2020年にデビュー。初の武道館を喜びつつ「僕たちはラッキーでここに立っている」とムツムロはかみしめるように語った。「ライブハウスで学んだのは、売れてなくても日の目を見なくても、いいミュージシャンはいるということ」
夢がかなわなかった人、挫折した人、傷を抱えたままの人。ハンブレッダーズの音楽には自分たちだけではなく、誰かの思いも息づく。「声なき人の声を代弁するのがロックバンド...