糖度、大きさとも平年並み 北栄で「王秋」の査定会

 大玉の赤梨「王秋」の査定会(JA全農とっとり)が15日、北栄町の県園芸試験場で行われ、糖度、大きさとも平年並みに仕上がりだった。17日からスーパーなどで販売される。

 王秋は二十世紀梨と中国梨との交配種に赤梨「新雪」を掛け合わせた晩生の品種で、10月下旬から11月中旬にシーズンを迎える。青梨と赤梨の良さを兼ね備えた果汁の多さと食味が特長で、人気の高さから栽培面積が広がっている。

 この日の査定会には、3JA5選果場から100個が持ち込まれた。計測の結果、平均重量は720・7グラム(前年659・4グラム)、平均糖度は12・8度(同13・3度)だった。

 同試験場によると、高温少雨の影響があったものの、生産者の適切な水やりで玉太りは平年並みを維持。一方、果皮直下に茶色の斑点が発生する「コルク状果肉障害」の発生率が高く、出荷前の調査を徹底するよう呼びかけた。

 大山町梨生産部の米沢誠一部長(75)は「出来の良い梨になった。安心安全な梨を届けたい」と話した。同JAは京阪神を中心に352㌧を出荷し、販売額1億7600万円を見込む。

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