【東京ウオッチ】より良い生活デザインした信念の人―テランス・コンラン展、東京ステーションギャラリーで

いまのTokyoをつかむイベント情報(19日~27日)

  •  コンランと彼がデザインした「コーン・チェア」(1952年撮影、レイモンド・ウィリアムズ・エステート蔵 Photo(C)Estate of Raymond Williams/Courtesy of the Conran family)(提供写真)
  •  ハビタの店内を再現した展示。1960年代に実際に販売された製品が積み上げられている=東京・丸の内(提供写真)
  •  アンリ・マティス「道化師」(「ジャズ」第1図、1947年刊、ステンシル/紙、ポーラ美術館)(提供写真)
  •  マレーシアの伝統的家屋「ロングハウス」をモチーフとした「チョコレート シトラス チェスナッツケーキ」(提供写真)
  •  「サロン ド パルファン 2024」で紹介されているセルジュ・ルタンスさんの香水(提供写真)

 ◎今週の一推しイベント

 【19日(土)】

 ▽「テレンス・コンラン モダン・ブリテンをデザインする」(~25年1月5日、千代田区・東京ステーションギャラリー)

 英国の生活文化に変革をもたらしたデザイナー、テレンス・コンランさんの多彩な歩みと世界観をたどる展覧会が、丸の内で開催されている。

 ファブリックのデザインが評価され、若くして名声を得る。1964年にライフスタイルを提案する小売店「ハビタ」を立ち上げ起業家としても成功した。

 80年代に東京・池袋の百貨店がハビタと提携し出店したが、当時はデザイン市場が成熟しておらずすぐに閉店。しかし、世界の厳選したインテリアアイテムをそろえた「ザ・コンランショップ」が94年に新宿へ進出すると、セレクトショップの先駆けとして日本人の生活にも影響を及ぼした。

 会場では、初期テキスタイルや、家具、食器などと、息子やクリエーターら影響を受けた人たちのインタビュー映像を合わせ約300点を展示。「建築などさまざまな分野の人々とつながり、デザインの可能性を追求し続けた幅広い功績に迫った」とキュレーターの泉川真紀さんは話す。

 新しい料理スタイルを提案するレストラン経...

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