鳥取市瓦町のブランワークスで、石川県に拠点を構える3工房による「石川モン展」が開かれている。かほく市の靴工房「pota(ポタ)」、珠洲市の窯元「木沢工作所」、金沢市の菓子工房「ななかし」が出品。革靴や器、焼き菓子など職人それぞれの手仕事が光る約100点が一堂にそろった。31日まで。
木沢工作所は、無釉(ゆう)高温で焼き上げる伝統工芸「珠洲焼」の食器や花器類を中心に制作。元日の能登半島地震や9月の豪雨により仕事場が全壊するなど大きな被害を受けたが、「珠洲焼を絶やさない」との思いから今回の出展を決意したという。会場には渋い黒色が特徴のカップや茶わん、一輪挿しなどが並ぶ。
potaはスリッポンやフラットシューズなどの天然革製靴、ななかしは石川県産の食材を使ったクッキーやスノーボールなどを出品。ブランワークスは「地震や大雨の被害を乗り越えての展示。石川の作り手の方々を少しでも応援できたら」と話している。