囲碁の第43期女流本因坊戦(新日本海新聞社、共同通信社主催)5番勝負第3局の前夜祭が27日、対局会場となる鳥取県湯梨浜町はわい温泉の望湖楼で行われた。史上2人目の5連覇を狙う藤沢里菜女流本因坊(26)は「皆さんにわくわくしてもらえる碁を打つ」、一矢報いたい牛栄子(にゅうえいこ)四段(25)は「悔いのないように精いっぱい頑張る」と互いに健闘を誓った。
2年連続の湯梨浜対局。2勝0敗で5連覇に王手をかけた藤沢里菜女流本因坊、初挑戦となった実力者の牛四段にとって、それぞれ大一番となる。
亀井一賀県副知事が「県民は湯梨浜町で繰り広げられる頂上決戦にわくわくしている」と盛り上がりを期待し、開催地の宮脇正道町長がエールを送った。
藤沢女流本因坊は「湖上の露天風呂を楽しみにしていた。眺望も素晴らしい」、牛四段も「湖上に見える風景が最高」と語り、対局会場の景観を気に入った様子だった。
第3局は28日午前9時から望湖楼で打たれ、午後2時から山本賢太郎六段(倉吉市出身)を迎えて大盤解説会が行われる。