来年3月30日に開館する鳥取県立美術館(倉吉市駄経寺町2丁目)と同市の観光名所である白壁土蔵群周辺の回遊性を高めようと、倉吉観光MICE協会が傘の無料貸し出しを行っている。観光客や地元住民らが和風なデザインの傘を手にまち歩きを楽しんでおり、レトロな町並みに色鮮やかな傘が彩りを加えている。
これまでビニール傘は貸し出していたが、県立美術館の開館を機に「アートのまち倉吉」を推進しようと風情ある傘のレンタル事業を企画。白壁土蔵群周辺の14施設と県立美術館に計300本を用意しており、どこでも利用や返却ができる。
雨傘や日傘としての利用だけでなく、写真撮影での活用も提案。関連イベント「#和傘で歩くくらよしフォトコンテスト」を実施しており、同市内で傘を差している様子や、傘を撮影した写真を募集している。応募方法はインスタグラム、X(旧ツイッター)、電子メールで。来年3月31日まで受け付けている。
また、まちのにぎわい創出を目的に、赤瓦1号館などではライトアップした傘の展示も計画している。同協会の担当者は「いろんなデザインの傘を用意しているので、ぜひ使ってもらえれば。撮影した写真は交流サイト(SNS)でどんどん発信してほしい」と呼びかけている。(伊垢離真奈)