地元のクラフトビールを飲みながら車窓を楽しんで-。ビール愛好家らでつくる「山陰ビール友の会」(矢野竜広会長)と麒麟(きりん)のまち観光局は12月7日、JR山陰線鳥取-米子間で「鳥取横断ビール列車」を走らせる。列車を貸し切り、鳥取県内4社で製造されるクラフトビールや、地元の旬の食材を活用した料理を味わいながら、鉄道の旅を満喫する。
同会は全国のビール愛好家らで2021年に結成。オンライン講座やオンライン飲み会、ホップ摘み体験などで交流を続けてきた。山陰をビールの聖地として観光地化する契機にしようと、初めて県を横断する「ビール列車」を企画した。
列車は鳥取駅を午後1時ごろ出発。途中の停車駅では、沿線で製造される4社のクラフトビールが積み込まれる。料理は元ジャマイカ大使館料理人で大山町地域おこし協力隊員の藤本匡裕さんが各ビールに合わせて今回開発。ビールと一緒に一品ずつ提供する。同4時ごろ米子駅到着予定。
矢野会長は「まだ十分に地元のビールのおいしさや魅力が知られていない。鳥取のビールを旬の食材と雄大な景色と一緒に味わい、鳥取を好きになってもらいたい」と話す。
定員45人、料金は1万2千円。提供するビールは「IWAMI BLUE BEER」(岩美町)▽ブリューラボ倉吉(倉吉市)▽徳万尻日乃本麦酒(琴浦町)▽大山Gビール(伯耆町)-の4社が製造する計8種類。問い合わせは電話090(9156)6835、矢野会長。(北尾雄一)