Jリーグが30周年を迎え、ベストイレブンの発表や記念試合があった。設立元年にチケットを手に入れた神戸ユニバー記念競技場でのガンバとグランパスの一戦。永島昭浩選手が鮮やかにハットトリックを決めた姿が記憶に残る◆しばらく万博に通うも、セレッソのJ1昇格後は森島寛晃選手に魅せられ長居へと宗旨変え。「車も家も嫁さえも変えられるが、応援するチームだけは変えられない」との格言もある中、最もあり得ない「裏切り」だったか。ただその後は一筋◆1試合で9点取られたり。開始10分で3点取られながら6点取り返したり。何とも面白い試合をスタジアムで見せてもらった◆広島や瑞穂、磐田、日本平にも足を運んだ。三ツ沢では首位争いのアウェー戦、メイン指定席で敵ユニフォームのレプリカに囲まれ、係に無理言ってアウェーゴール裏へ移動させてもらったことも。そこを勝ち「さぁ初優勝」と思いきや、次節最終戦を取りこぼし愕然(がくぜん)とした。さらに国立と長居で優勝を逃す場面に3度立ち会った◆大阪を離れるなどで球場から10年近く足が遠のいた。チームはすでに優勝を経験。その瞬間を一度も味わえていない。コロナ禍前の姿に戻ったスタジアムの映像を見て「また現場へ」ウズウズが止まらない。(岡)