-「ゾウのはなのあなは、どこまでつづいているの?」制作のきっかけを教えてください。
ゾウが出てくる図鑑や読み物などを何冊か作ってきて、ゾウのことならそこそこ知っているつもりでいたのですが、あるとき動物園でゾウを見ていて「あの長い鼻の中には、鼻の穴が二つ、ずうっと空いているんだろうか?」と、素朴な疑問が湧いてきました。
その後、ゾウの鼻を輪切りにした標本に出合い、断面には丸い穴が二つあって興奮しました。それから10年以上調べましたが、答えの書かれた資料を見つけられなかったので、自分で突き止めて本にし、みんなに知らせようと思いました。
-制作過程で大切にしていることは。
ライブ感です。そこにいるからこそできる経験や小さな発見、そのとき自分の心はどう動いたか、そういう新鮮な情報を集めるために、できるだけ取材に出かけます。本書も動物園に何回も行ってゾウを観察したり、飼育係さんに話を聞いたりしました。
-コンクールにチャレンジする子どもたちへメッセージをお願いします。
絵本に出てくる「わたし」と一緒に、自分の鼻を観察しながら読んでみてください。ゾウの鼻のことがよく分かると思います。鼻の穴と想像力を大きく膨らまそう!
愛媛県生まれ。「ほんとのおおきさ動物園」(Gakken)ほか、いきものをテーマにした本づくりに幅広く関わっている。
募集要項
◆内容 課題図書を読み、絵てがみまたは感想文を書いて応募する。各部門1人1点
◆応募方法 所定の応募票に必要事項を記入して作品に添付し、〒680-8688日本海新聞事業部「読書コンクール」係へ郵送または持参する
◆締め切り
2025年1月17日(金)必着
※詳しくは日本海新聞ホームページをご覧ください。
主 催 鳥取県学校図書館協議会
新日本海新聞社
特別協賛 鳥取銀行