第43回とっとり読書絵てがみ・感想文コンクール インタビュー(8) 高岡昌江さん 編集者・ライター

経験や発見に、心が動く

 -「ゾウのはなのあなは、どこまでつづいているの?」制作のきっかけを教えてください。

 ゾウが出てくる図鑑や読み物などを何冊か作ってきて、ゾウのことならそこそこ知っているつもりでいたのですが、あるとき動物園でゾウを見ていて「あの長い鼻の中には、鼻の穴が二つ、ずうっと空いているんだろうか?」と、素朴な疑問が湧いてきました。

 その後、ゾウの鼻を輪切りにした標本に出合い、断面には丸い穴が二つあって興奮しました。それから10年以上調べましたが、答えの書かれた資料を見つけられなかったので、自分で突き止めて本にし、みんなに知らせようと思いました。

 -制作過程で大切にしていることは。

 ライブ感です。そこにいるからこそできる経験や小さな発見、そのとき自分の心はどう動いたか、そういう新鮮な情報を集めるために、できるだけ取材に出かけます。本書も動物園に何回も行ってゾウを観察したり、飼育係さんに話を聞いたりしました。

 -コンクールにチャレンジする子どもたちへメッセージをお願いします。

 絵本に出てくる「わたし」と一緒に、自分の鼻を観察しながら読んでみてください。ゾウの鼻のことがよく分かると思います。鼻の穴と想像力を大きく膨らまそう!

プロフィル

 愛媛県生まれ。「ほんとのおおきさ動物園」(Gakken)ほか、いきものをテーマにした本づくりに幅広く関わっている。

募集要項
 ◆内容 課題図書を読み、絵てがみまたは感想文を書いて応募する。各部門1人1点
 ◆応募方法 所定の応募票に必要事項を記入して作品に添付し、〒680-8688日本海新聞事業部「読書コンクール」係へ郵送または持参する
 ◆締め切り
 2025年1月17日(金)必着
※詳しくは日本海新聞ホームページをご覧ください。

主  催 鳥取県学校図書館協議会
     新日本海新聞社
特別協賛 鳥取銀行

 

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