京都市下京区の京都水族館で昨冬に誕生したケープペンギンのひな3羽がプールエリアに初登場した。成鳥のペンギンらと共にペタペタと歩き、展示プールを泳ぐ姿が来館者の目を楽しませている。
同水族館はケープペンギンそれぞれに京都の通りにちなんだ名前を付けており、昨年11月26日に「さい(佐井通り)」、同30日に「れい(冷泉通り)」、12月4日に「みぶ(壬生川通り)」が誕生。3羽は順調に成長し、今年3月中旬から泳ぎの練習に励んできた。
エリアデビュー初日の9日はセレモニーが開かれ、3匹が飼育スタッフに抱えられて登場。「れい」「みぶ」が展示プールにダイブし、すぐさま岩場に上がってしまったが、プールの周りを歩き、エサを求めるなど群れの中で元気に活動した。
飼育スタッフの亀岡拓也さん(28)は「まずはちゃんとデビューの日を迎えられて良かった」とほっとした様子。今後の観覧ポイントに、水面で体を翼でこすったり、くちばしでつついたりする「羽繕い」を挙げ、「まだぎこちなく、頑張っている姿がとてもかわいいので見てほしい」とアピールした。