捕獲鳥獣の処理や「皮なめし」に挑戦 環境保全をテーマに湯梨浜学園探究活動

 文部科学省のスーパーサイエンスハイスクール指定校の湯梨浜学園中学・高校(湯梨浜町)は、「環境保全」を研究テーマに、生徒それぞれが思い描いた未来を想定した探究活動に取り組んでいる。

 生徒らはグループに分かれ、探究活動を実施。このうち「鳥獣被害対策と地域活性化を目指す」をテーマにしたグループは、野生鳥獣を生かした地域活性化に関する研究を行った。

 鳥取県内では、野生のイノシシやシカが増加。森林や農作物への深刻な被害が多発し、有害鳥獣として駆除されていることを知った生徒らは「自然が育んだ命を再利用できるようにしたい」と研究を進めた。

 生徒らは狩猟免許を持つ岩田直樹校長の指導で、わなを仕掛ける場所を探したり、捕獲した野生鳥獣をさばいたりした。さらに、イノシシやシカの肉を食べ比べ、よりおいしく提供できる調理法も探った。

 ほかに、イノシシの「皮なめし」にも挑戦。なめしてできた革を使い、地域活性化の有効活用を考えている。高校2年の田栗雅也さんは「皮を傷つけないようにしながら皮下脂肪を取るのが大変だったが、協力して上手にできた。研究を通して地域を活性化させると同時に、人間と動植物が共存できる社会にしていきたい」と話した。

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