少子化進む韓国、ソウル市も乗り出す婚活マッチング

  •  ソウルの街を手をつないで歩く若いカップル(韓国)
  •  ホーチミン市にあるマジェステックホテルから見たサイゴン川の夕暮れ(ベトナム)

 マッチング率54%―。ソウル市が昨年実施した婚活イベント「ときめき、in漢江」では、参加した男女計100人から27組のカップルが成立した。漢江でのヨット体験や1対1のお見合い、カクテルデートといった多彩なプログラムに加え、カップルになると約3万円分の食事券などが贈呈されるため、100人の定員に対して3286人の応募があったという。

 人気を受け市は2月、バレンタインデーに合わせて「ときめき、アートナイト」を開催する。ハンファ損害保険と協力して、同社社屋でアートギャラリーをイメージした空間をつくり出して独身男女の出会いを仲介する。

 ソウル市がこのようなイベントに乗り出すのも、韓国の少子化が深刻な水準にあるためだ。韓国統計庁が発表した人口動向によると、2024年7~9月期時点の合計特殊出生率(1人の女性が生涯に産む子どもの推定人数)は0・76と世界最低レベルを更新し続けている。

 一般男女が結婚相手を見つける恋愛バラエティーの人気が高まる中、婚活イベントのハードルはより低くなっている。交流の場の提供で、婚姻カップルが一組でも増えるようであれば、社会的な価値も大きいはずだ。(韓国)

 ▽旧名の「...

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