断食明けは家族そろって同色の衣装でお祝い、マレーシア

  •  マレーシア・クアラルンプールのラマダンバザール
  •  インド人の国民性を象徴するような味のイチゴを市場で購入

 「今年のバジュ・ラヤはピンクね」と、3月末のハリラヤ・プアサ(断食明け大祭)を一緒に祝う予定の友人が言った。バジュ・ラヤとは、ハリラヤ・プアサのお祝いで着用する衣装。当地では家族で毎年テーマカラーを決め、おそろいを着て祝う習慣がある。売り手にとっては書き入れ時で、毎年ラマダン(断食月)が近づくとその年の新作が店頭に並ぶ。

 女性は主に、長袖で丈の長いトップスとスカートを合わせた「バジュ・クルン」と呼ばれる伝統衣装を着るのが一般的だ。落ち着いた色のものが多いが、カラフルでモダンなデザインを中心に販売するブランドも増えている。お薦めの品を売っているというので、クアラルンプール市内のショッピングモールの店を訪れてみた。

 ハリラヤが近づくにつれ、人気のデザインは品薄になることもあるようで、店内は早めに準備をしようと駆け込むマレー系の家族連れや女性グループでにぎわっていた。斬新で華やかなバジュ・クルンが並び、どれを選ぶか迷ったが、130リンギット(約4400円)で満足のいくピンクの一着を手に入れた。

 ラマダンが始まると、各地で開かれる夜市の「ラマダンバザール」も待っている。楽しいとこ取りになりそ...

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