「ガザを“中東のリビエラ(フランスの有名なリゾート地)”に」
アメリカ大統領に就任してからというもの、発出される大統領令やその発言に世界中の注目が集まるトランプ氏だが、イスラエルのネタニヤフ首相との会談後に行われた記者会見におけるこの発言ほど、世界を仰天させたものはないだろう。トランプ氏は「パレスチナのガザ地区をアメリカが長期的に所有して再建する。地区の住民については別の場所への再定住を進める」と表明し、ガザ地区のリゾート地化を示唆した。
トランプ氏は「リゾート開発」に並々ならぬ関心があるようだ。このたび大統領に就任したその日にも、北朝鮮との関係について尋ねられ、「金正恩氏はべらぼうなコンドミニアムの力量を持っているとみている。数多くの海岸を持っている」と答えたとの報道がある。2018年の米朝首脳会談の後は、自らが北朝鮮の海岸にコンドミニアムを建設する可能性についても言及したという。
ビジネス界出身のトランプ氏は、もしかすると他国主導のリゾート開発などでビジネス的にその地が成功を収めることが紛争の解決や平和につながる、と本気で信じているのかもしれない。とはいえ、もちろん世界がそれで納...