日本頭痛学会と日本頭痛協会が提唱する「頭(ず)(2)痛(つう)(2)の日」の22日、鳥取県米子市の米子コンベンションセンターなど、県西部を中心に5カ所がシンボルカラーの緑色にライトアップされた。片頭痛発作を起こしにくいとされるグリーンの優しい光を見つめる市民らは、頭痛診療の進歩を願った。
同学会と同協会の主催で、県済生会境港総合病院(同市米川町)が協賛した。日本頭痛学会理事で、同院の粟木悦子特任副院長が協力を呼びかけた。
「頭痛の診療ガイドライン2021」によると、15歳以上を対象にした全国調査で、片頭痛にかかっている人の割合を示す年間有症率は8・4%で、20~40代の女性が高い傾向だった。大山町が20歳以上の町民を対象に行った調査では、6・0%が片頭痛を罹患(りかん)していたという。
粟木副院長は「近年は治療の選択肢が広がっている。たかが頭痛と思わず早めに医療機関に相談して、上手な対処法を一緒に探しましょう」と呼びかけた。